日経225先物のほっとするお話

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金融商品の取引も経済取引の一種なのですから、やはり競争原理が働いているかどうかが大きな意味をも205「リスクとリターン」の正しい意味と考え方ちます。
同じ金融商品を扱っている多数の業者のうち、どこを相手に選んで取引してもよいのであれば、たいていの人はなるべく手数料の安い業者を選ぼうとします。 すると、業者間では、手数料の引き下げ競争がおこなわれやすいでしょう。
これが競争原理が働いている状況であり、少なくとも、割高な手数料を請求される危険性はぐっと下がります。 競争原理が強力に働けば、取り扱う金融機関の採算が取れなくなるところまで、手数料が値下がりすることだってありえます。
典型的な例は、上場企業の株式の売買です。 かつてはいまよりずっと割高な手数料がかかったのですが、インターネット取引などを武器に手数料を引き下げる証券会社が先導し、激しい値下げ競争の結果、かなり安い手数料で売買できるようになりました。
また、雑誌などでもよく取り上げられる、ETFと呼ばれる金融商品があります(あとの第九章でETFの広告を取り上げます)。 日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)などに連動して価格が上下する株式投資信託で、証券取引所に上場されて、ふつうの株式と同じように売買されているところが、長所のひとつです。
だから、ETFは株式と同じ手数料で売買できます。 株式投資信託としての別の手数料がかかりますが、これも他の株式投資信託と比べてかなり安くなっています。
いつもたくさんさて、売買コストが高くつくのは、特定の金融機関などを相手に売買するしかない金融商品です。 買うときにはいろいろな相手が選べても、売るときには、買った相手の金融機関にしか売れないという商品もあり、その場合も、売却時のコストが割高になる危険性は大きいでしょう。

多数が参加する市場で直接売買することができない金融商品は、特定の金融機関との間で売買するしかなく、そのため競争原理が働きにくくなります。 一般的な株式投資信託や、変の投資家が取引をするような市場で、客が直接売買し、金融機関はその取り次ぎをしているだけという状況であれば、競争原理が働いて、売買のコストが安くなりやすいのです。
企業や政府などが借金のために発行する債券も、資産運用のための有力な金融商品です。 債券を売買する客は、ふつうは、銀行や証券会社を相手に売買することになります。
ただし、債券の中でも、日本政府が発行している一般的な国債(最近話題の個人向け国債は除きます)は、客が市場で直接売買するのに近い取引になっていますので、売買コストは他の債券より安くなります。 *本当は、国債をふくめた債券の売買にはややこしい点も多いのですが、本書ではそのすべてを紹介できません。
いくつかの代表的な債券の基本性質や広告については、第六章で解説します。 さて、です。
年金保険あるいは投資型年金保険と呼ばれる資産運用商品や、県や市などの地方自治体が発行している債券(地方債と呼びます)は、このタイプの金融商品で、売買コストは高いのがふつうです。 *地方債を買って満期まで保有した経験のある人は、「売買コストはそれほど高くないはずだ」と疑問に感じたかもしれません。
しかし、もし何かの都合で満期前に売ろうとすると、高いコストがかかる可能性が高いのです。 この点についてはあとで説明します。
もちろん、いろいろな金融機関が類似の金融商品を扱っているのですから、それで競争原理が働いて、手数料を下げてくれてもいいはずなのですが、なかなかそうなりません。 金融機関側が商品の品質やコストをわかりにくくしている一方で、日本でそういった商品に手を出す客は、コストに鈍感な人が多数派であるといった理由があるのでしょう。
客側がもっと賢くなれば、事態は変わるかもしれません。 結局、いまの日本では、金融機関同士がいつも売買しているような金融商品(株式や債券など)について、個人も金融機関同士の取引に近いかたちで売買に参加できれば、売買コストは安くなるのですが、そうでない金融商品の売買コストはかなり高い、と覚悟しておくべきでしょう。
なお、外貨運用商品(外貨預金とその類似商品)にはさまざまな種類があります。 場で売買できるためにコストが安い商品もあれば、特定の金融機関を相手に売買するしかないために、コストが高い商品もあります。

それらについては、つぎの第五章で比較することにします。 これまでに述べた、実際の金融商品のリターンについて評価する際の注意事項を、図肥にまとめましたので、頭の中でよく整理しておいてください。
「価格変動リスク」は、株価、為替レート(円相場)、金利、債券価格、地価などの、資産価格が変動することで、損失が生じる(あるいは、利益が生じる)リスクです。 「株式投資にはリスクがある」とか「外貨預金にはリスクがある」などと言っているときのリスクとは、この価格変動リスクであることが多いでしょう。

また、株価は株式市場で、為替レート(円相場)は外国為替市場で決まりますので、これを「市場リスク(マーケット.取引しようとする資産の、市場でも、適正価格よりも安く売るために、『金融取引のリスク』の種類などの、資産価格が変動すること(あるいは、利益が生じる)リスク債券価格、地価などの、損失が生じるであるために、損失が生じるリスク企業倒産などのために、約束された金利や元本などの受け渡しがおこなわれなくなり、損失が生じるリスク取引操作のまちがいや、取引の管ために、損失が生じるリスクのために、損失が生じるリスクの取引量が少ないたるいは、高く買う)しかなくて、損失が生じるリスク理方法の問題などのために、取引相手や取引そのものが違法でまちがった知識に基づいて判断しに、損失が生じてしまう。
個人が金融取引をおこなう場合には、上記に加えて…まちがった情報や、情報不足などたとえば、銀行が破綻すれば、1000万円を超える預金は全額払い戻されるとは限りません。
また、企業が倒産すれば、その企業が発行した株式や債券の価値は大部分が失われます。 経営が安定している相手と取引していれば、信用リスクは小さいのですが、それでももし倒産が起きれば、大損の危険性がありますから、信用リスクを意識することはとても大切です。
リスクごと呼ぶこともあります。 個別には、株価変動のリスクを「株価リスク」、為替レート変動のリスクを「為替リスク」、金利変動のリスクを「金利リスク」といったように表現します。
これらを総称して、価格変動リスクあるいは市場リスク(マーケット・リスク)と呼ぶわけです。 ります。
「信用リスク」は、企業倒産などのために、約束された金利や元本などの受け渡しがおこなわれなくなって、損失が生じるリスクです。 「クレジット・リスク」と呼ぶこともある資産の、市場での取引量が少ないため、適正価格よりも安く売る(あるいは、高く買う)しかなくて、損失が生じるリスクです。

スクとリターン」の正しい意味と考え方たとえば、ふつうなら100万円前後で取引されている資産を売ろうとしたところ、運悪く、その日はなかなか買い手がみつからなかったとします。 それでもどうしてもすぐに売って換金する必要があったので、泣く泣く70万円まで値下げして叩き売るしかなかったというようなケースは、流動性リスクによる損失の典型的な例でしょう。

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